■ 中国事情―はじめに―
 成田から空路上海の浦東空港に到着後、またもや入国手続きエリアは、
大混雑状態でした。欧米系の外国人もかなり多く、1時間強で手荷物を
受け取りました。10月より食べ頃を迎える上海蟹は、輸出量の増加に
伴って値段もアップするそうです。上海市民の上海蟹の消費も年々増加
しており、8%増加の5万トンを予測しています。
陽澄湖、太湖の蟹が特に有名で、高い値段で売買されています。
高いお店では、1パイ300元〜400元(4500〜6000円)の蟹も出まわって
いるそうです。中国の経済成長と上海蟹の消費量は、どうやら同期して
いるのかもしれませんね。
 
 
■ エレクトロニクス関連
 日系エレクトロニクス関連企業の中国進出は、2005年も増加傾向にあります。特に、企画、開発〜製造までの
物づくりの工程全てを中国内部で実施する企業が増えています。 
 中国成長エリアでの総人口は、5億人ともいわれており、総人口の40%が成長エリアで生活を送っているそうです。
中国成長エリアは、香港周辺の広東省・上海周辺・その他(北京、青島、天津、大連)の沿岸地域です。
富裕者層も5000万人ともいわれており、車関係でもBMWがドイツ以外で、最も売れているのが中国だそうです。
日系の車も日本価格に比べて、約2倍ほどの価格で販売されていますが、2002年より爆発的に売れています。
携帯電話の保有台数も世界一となり、DVDプレイヤー、パーソナルコンピューターも年々市場拡大しています。
中国は、今や「世界の工場」から「世界の市場」に変わってきています。世界一の巨大市場にどう取り組むか?
また、低コストの優秀な人材をどう活用していくのかが、ビジネス成功のカギだと思われます。
 
 
■ 中国の経済成長は?
 2002年から大幅な増加傾向にある経済成長率は、2010年前後まで
加速的に伸びていくと言われています。中国の成長エリアでは、住宅施設
も充実し100u〜150uクラスの高級マンションも高値で売買されています。
今後、人民元が切り上げられた場合、どのような形で経済成長に影響して
いくのか、冷静に分析していく必要があると思われます。
 2020年までこの状態で成長を続けた場合、世界一の経済大国になる
ことは間違いありません。
 2010年の上海万博が中国の分岐点のような感がありますが、問題意識
を持った中国若年層の経営者たちは、優秀なビジネスセンスと経営センスを
武器に中国経済の好調を保っていくのではないでしょうか。
 
 
■ 中国 雑ネタの紹介
 中国といえば「白酒」が有名ですが、アルコール度数も強いもので60〜70度の白酒もあります。
酒席では「カンペーイ」の音頭で、一気に飲む習慣があります。中国の白酒は、品質の面ではスコットランド
ウィスキーなどに引けをとりません。しかし、包装が見劣りするため、今までは高価な値段をつけませんでした。
この度、全世界に向けて限定100本で、8.8万元(日本円;132,000円)の白酒が販売されたそうです。
 この機会に「白酒」をご賞味されてはいかがですか?
 
 
・・・編集 後記・・・
 前回、上海から(シンセン)に出張しましたが、約2時間の空路でした。2時間といえば青森〜福岡ぐらいの距離ですが、
それにしても中国の広さに驚きを感じました。現在、北京からチベット自治区への鉄道工事が進められているそうですが、
5000qに及んでいるそうです。 チベット自治区は、モンゴル系住民が多い事で知られていますが、漢民族も移住が増えて
いるそうです。標高5119mにある「天国の湖」は、琵琶湖の3倍の広さで、雲の中にあるようで絶景だと聞いています。
先日のNEWSでの映像を観て、一度は訪れたいと思いました。


2005年11月11日掲載