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視察期間:2003年2月15日〜22日
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アルターシステム株式会社
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松永 慎一郎
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<大連>
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<上海>
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今回の中国訪問の目的は、「中国での電子・電気部品の調達状況」と「中国人スタッフの雇用」の2点を中心に 視察して参りました。2月15日より約1週間という短い日程でしたが、上海・大連・山東省・抗州・上海と移動 が多い視察となりました。 |
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中国での部品調達に関して、ヒアリングを行ないました。(下記をご覧ください) |
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A:大手日系オーディオメーカー様 「中国での調達は、100%可能です。中国メーカー様の部品は使用していないですね」 B:大手日系家電メーカー様 「中国での調達は70%。残り30%は、日本から購入しています。 中国メーカー様とはオリジナル部品を作 ってもらうという形態の取引きがあります。もちろん、電気・機構部品ですよ」 |
中国での電子・電気部品の調達に関しては、日系メーカー様のほとんどが、中国での調達を実施していて、完成 品の輸出、および中国での販売などの違いで購入方法を工夫されており、「関税」に関してかなり複雑なデリバリ 仕組みとなっているようです。実際、中国メーカー様の部品を採用するケースよりも特にコネクタ、スイッチなどの 電気部品を特注して製造するケースの方がコストメリットがあるとのことです。 現在、輸出入の関係から香港を中心に、部品調達ベンダー様が活動されております。今後2〜3年後には、中国 での半導体工場もレベルアップし、最終的には「CPU」以外の半導体を中国の国内で調達できるようになるだろ うと思われます。そうなると、現在の問題でもある「部品のコスト差」「調達時間」、この2点は解消されます。 日系の半導体工場も、ますます香港に近い中国全土の南エリアへの進出が目立ってくると想定されます。 |
![]() (山東省 EMSメーカー様) |
![]() (山東省 EMSメーカー様) |
![]() 上記基板のアセンブリ費用は日本コストの 約1/5〜1/10 |
※山東省 EMSメーカー様へのご紹介も可能ですので下記までお問い合わせください。 | ||
⇒webmaster@alter-net.co.jp |
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続いて「雇用」に関して、ヒアリングを行ないました。(下記をご覧ください) |
@「雇用」は、極力、地元の学生を採用すると、離職率が下がるのでは? A大学生の就職率が年々下がってきている。(需要が年々少なくなっている)⇒理工系の人員が余ってきている。 B技術系、技能系の給与格差が年々大きくなっている。 C給与面では、地域格差の比重が大きい。(給与の目安として下記をご参照ください。) |
※通訳関係の人材は、月給60,000〜100,000円と高給。
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<中国人を日本で採用する方法>(在留証明を取得したい場合 ) | |
中国人の採用に関しては、非常にハードルが高く、中国人と日系企業との契約では、ほぼ100%実現は 困難だそうです。参考までに採用方法を下記にまとめますと、 @中国サイドの派遣会社と契約し、派遣社員として採用する。 A中国に支社がある場合は、「研修」などを目的とすると来日の許可が取りやすい。 B日本に留学で来ている学生は、以外と採用しやすい。 |
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上海訪問は、今回で3回目ですが、やはり活気がある街という印象がありました。しかし、裏側では、各大 学生が就職難となってきており、需要と供給のバランスが崩れてきているという現実を目の当たりにしました。 大連では、約400万人が生活している都市ということもあり、人が多いというイメージと、何よりも日本語を 話せる人が多いことに驚きました。やはり、旧満州鉄道の関係でしょうか? 日系企業も数多く進出していま すが、大連市としては、ソフトウェア関連の技術向上に力を注いでいくようです。 抗州も、日系の家電メーカー様が多く、ほとんどがシロモノ家電製品の大手メーカー様の工場でした。昔、 日本で生産されていた家電製品が、全て中国生産となるのも近い将来のことなのかもしれません。 抗州は、今後、研究開発(R&D)など企業誘致も積極的に行なっていくようです。上海から車で2時間とい う地域メリットもあり、今後も日系企業進出が増えてくることでしょう。 この場をお借りしまして、この度の中国視察に際して、お世話になりました各企業様に心より感謝申し上げます。 |