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視察時期:2004年2月10日より
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アルターシステム株式会社
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松永 慎一郎
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今回の訪中は、「逆見本市in上海」を中心に、視察して参りました。 昨今の中国におけるエレクトロニクス業界の成長率は、目を見張る状況ですが、プリント基板においても、 台湾系企業の中国進出が目立ってきております。フレキシブルプリント基板、高多層基板、ビルドアップ基板、 高密度多層リジッド・フレックスなどの展開が多く、各メーカーも競って製造能力拡大へと力を注いでいるようです。 今後3年間で、10〜22%の年率で成長するだろうと予測されています。 昨年より、十数社の基板工場を見学して参りましたが、どのメーカーも「携帯電話」の生産が、多いことに驚いています。 |
【中国の携帯電話 市場】 3〜4年前に比べて、普及率は大幅にUPしており、総人口13億の何%が所有しているのか、正確な数字が 把握できていません。でも『上海』『北京』『大連』などの主要都市での若年層のほとんどが、所有している状況です。 今後は、“カメラ付”携帯電話の普及が予測されています。 しかし、本体の価格は、2〜4万円(日本円)と、中国では非常に高価なものと位置づけされており、日本人的な 金銭感覚とは違い、「お給料の1ヶ月分」相当となっています。但し、日本の通話料金と比べると、通話料は かなり安価に設定されているようです。 |
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【逆見本市】2004年2月11日〜12日 in上海 ![]() ![]() 約100社ほどの企業様が出展されており、金型メーカー、機構系メーカー、電子機器セットメーカー様の 各種部品、製品などを分解して、展示していました。 中国での協業メーカーを探すという目的で、製品を構成するそれぞれのパーツの機能、ロット数、ターゲットコスト などを明示しているメーカー様も見受けられました。 ![]() ![]() やはり、コストダウンを実現するには、製造拠点での部品調達を“いかに行なうか”ということが、 最大の課題であるのかもしれません。 |
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また、「対日投資」というコーナーでは、日本の沖縄県が紹介されていました。 沖縄県は、地理的に上海と非常に近い位置にあり、「特別自由資島区」、いわゆる「経済持区」として、 上海ならびに中国企業の企業誘致活動を行なっているそうです。 ![]() ![]() 2日間という短い期間の見本市でしたが、日本・台湾・中国・タイなどの企業様からの視察が多く、 活気ある商談風景も多数見受けられました。 |
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![]() 「車」自体の価格は、日本価格と変わりません。 かなり高価なものであることは間違いないのですが、年々 販売台数が増えている状況です。 (事故も多いようです?:左写真) 上海近郊の「マンション」の価格も、さほど日本価格と 変わらないのですが、「車」同様、需要が増えている状況 だそうです。 ある意味、日本の20〜25年前に近い状況ではない だろうかと感じた視察でした。 |
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※次回は、4月中旬「エレクトロニクス見本市」をご紹介する予定です。 |
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2004年2月27日掲載
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