視察時期:2004年6月
アルターシステム株式会社
松永 慎一郎
 
今回は、6月13日から視察を行なって参りました中国上海を中心に、最近の中国事情についてご紹介いたします。

上海へ到着後、電気店に足を運んでみますと、デジタル家電のコーナーは、日本の量販店と
同じような雰囲気で、人だかり状態でした。特に「プラズマテレビ」のコーナーは、人気のようです。
中国でも最大手のハイアール製のデジタル家電は、消費者の支持率が1となり、
プラズマテレビの中国国内シェアは、90%弱を獲得していました。日本製のノートパソコン市場は、
高いシェア率をキープしている模様です。
 
                                                            
(交通)
自動車の利用者数が2003年度比大幅増。
<上海市内での渋滞は、月毎に状態が悪くなっている>
石油(ガソリン)の消費量が多く、日本などへの影響も懸念される?

(土地・建物)
半年前ぐらいから価格上昇もいくぶん落ち着きがでており、2004年10月の
中国政府からの規制で価格上昇は止まると予想されている。
(上海市内の100uの新築マンジョンで2,500〜3,000万円)
日本と変わらない!

(セットメーカー)
「中国に進出してきて最初は“製造”のみを移管していたが、いろんな意味で
“開発”・“設計”から一貫して行なっていかないとメリットが出ない・・・」という
意見が多かった。

(基板メーカー)
“携帯電話”の生産は好調のようで、特にビルドアップ(HDI)基板を製造しているメーカーは、
ライン拡張を積極的に実施している。

(人件費)
上海・北京・大連などでも上昇の傾向にはあるものの、上昇率は年5〜10%と落ち着いてきたようだ。
大卒 32,000〜45,000円

(経済動向)
北京オリンピック(2008)、上海万博(2010)、本イベントが終わる2010年までは現在の状況を
維持していくだろうと予想されている。

 



2004年7月2日掲載