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PART12 「いにしえの世界三大美女たち」 | ||
著者 小山清春
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イラスト ちゅうらん
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世界三大美女というと、クレオパトラ、楊貴妃それに小野小町である。 クレオパトラは、古代エジプト プトレマイオス朝の女王の名。ロー あぁ勿体ない。楊貴妃といい、クレオパトラといい、なぜオレが生ま 次に小野小町については、俺にとってことのほか馴染みが深いお方で |
「平安前期の歌人。和歌の名人で六歌仙・三十六歌仙の一人。父は出羽
郡司の小野野良真、母は大町子(村長の娘)で本名は小野比古姫といい、 大同四年(809年)に十三歳の時、京へ上り十六歳で宮中へ上がりま した。たいそう美しい娘で歌は柔軟艶麗、才能にもすぐれていたことか ら、帝からも寵愛を受け、当時娘達の憧れであった采女に選ばれたほど でした。天皇から「小町」の名をいただき、小野小町と呼ばれるように なりました。三十六歳の時、故郷恋しさの余り小野の里へ帰った。晩年 には世を避けるようにひとり岩屋堂にこもって香をたき、自像を刻みま した。菩堤寺「向野寺」には自作といわれる木彫りの自像が安置されて おります。 小町には悲恋のロマンスがありました。 ![]() |
小町に思いを寄せる深草少将は、小町が遠く故郷へ帰ったことを知り、 忘れずの 元の情の 千尋なる (オレは、こんな熱烈なラブレターをもらったことはない、いつ |
『著書「お色気ちょっぴり 肩のこらない話」から』 |