インタビュー実施日 2002年7月10日
本日は、お忙しいところありがとうございます。
サンビーオフィスの山口社長様のところにお伺いしました。
中国進出につきましてのお話もありますが、最初に御社の業務内容の概略をお聞かせください。
業務内容は、プリント基板の設計から実装、テスト、販売を行っています。
設立何年でいらっしゃいますか?
17年目です。
従業員数は何人ですか?
25名です。
それでは、前期の状況と今期の状況を教えていただきたいのですが、いかがでしょうか?
基本的には減収減益です。
赤字に落ち込むまではいかないのですけれど、前期と比べると悪いですね。
前期の方が仕事が多かったということがありますが、市場的にかなり厳しくなってきて
いますから。その上、低価格化が進んでいますしね。
現在CADの利用状況はどうですか?
メインで使っているのがU-ARTで15台です。
CRが3台、CADIXが2台、I-CADが2台、DK-Σが2台です。
かなりのCADの種類と台数なのですが、ユーザーさんに依存しているのでしょうか?
今、U-ARTから転換を計ろうとしています。
PCB設計のアートワークマシンとして使うものですからね。
回路図にもつながっていく機種として考えた場合、戦略的には
CRとCADIXとI-CADを考えています。
東海地区は車関係の大きなメーカーさんがありますが、今後、設計だけという形で
展開されていくのか、また、解析系のトライアルはいかがお考えですか?
もちろん、熱解析、伝送線の解析を行っていきたいと考えていました。
しかし、国内では無理ではないかと判断しました。そのような部門を、非生産部門的に確立して、
何名かの複数の技術者を抱えたままで、生産性のない状態を続けていくことはできません。
今の現況からいうと、それを新たに確立してやっていくのは体力的には無理だということです。
そういった意味で、御社は中国に進出されたことと思いますが、
そのあたりの概略をお話していただけますか?
日本ではあまり知られていないかもしれませんが、中国山東省の中ではトップクラスである、
山東大学の4大の電子科卒業を20人採用して、その中から設計技術者ですね、まあ、
パターン設計者と回路系、ソフト系に分かれていく人材を確保していくという感じです。
ただ、まだ始まったばかりで、これから先、駒を進めていかないとわからないところがありますけれど。
まずは、設計を中国で行うということでしょうか?
そうで
すね、われわれのビジネスであるパターン設計を中国に移行して、ビジネスを確立することが
一番です。
気になるところは、受注に関して、完全にふたつに分けるということでしょうか?
そうですね、そのように考えています。
中国分と国内の分に完全に分けて受注し、設計をしていこうと考えています。
価格も完全に分けていくことになると思います。
設計を稼動させていくというのは今月からと伺っていますが、
どれくらいからオンビジネスさせるご予定ですか?
3ヶ月で超初級の段階ですね、それもかなり選別したものからです。
半年後に初級、1年ほどかけて中級レベルにたどり着ければ・・・と思って進めています。
中国に日本の電子セットメーカ様を含めて進出されようとていますが、
皆さんが中国への進出を希望されているわけですが、アドバイス的なことはありますか?
基本的に大きな資本力のある会社やセットメーカーさんは別として、
単独で中国に進出しようということは、中国の中に人脈というものを
確立して持っていないと、かなりの率でうまくいかない、とても難しいと思います。
そうですね、今回きっかけとなった理由はいかがですか?
内的問題と外的問題というのがあって、外的問題を避けられないと中国進出は無理ということです。
結論的には私の妻が台湾人で、その父親が中国で実装の800人クラスの工場運営をしているという、
大きなコネクションがあったということが大きなきっかけです。合わせていえば、ここ1年くらいでインフラ
関係も、インターネットで8メガ が普及して、通信の環境が急速に発展してきたということです。
これがなかったら無理ですね。
これから、ますます中国の立ち上げがポイントになっていくと思うのですが、御社の強みになっていく部分は何でしょう?
そこそこの設計力を持っていることは自負しています。
低価格は絶対に避けられないという状況ですよね。言葉が少し悪いのですが、今でいう個人の
外注さんが受けている価格帯があったとして、このままだと、その下をいくということを絶対にやって
しまうと思うんですよ。これが中国でのビジネスの成功の鍵になるのではないかと考えています。
あと実装という面で、国内では試作ベースが多いと思いますが、東海地区で設計から基板まで、まとめて受注する
という受注形態は多いですよね。
基板だけとか設計だけとかいうことは少ないのでしょうか??
弊社の場合、まとめての受注が強みになっています。
実装だけというケースもありますか?
はい、あります。
とくに納期形態に厳しいということがあるのですが、わかりやすくいうと検定品です。
検定を通すための50台を1〜2日の実装で行います。
非常にきれいな仕上がりを求められていて、弊社の場合、結構多いですね。
今後国内実装は鉛フリー対応実装を行います。
今期は中国のお話がメインになるということですが、今後、どのような形の会社を目標にされていますか?
最終的には、EMSですね、設計から生産までできる会社を目指しています。
設計の今の環境が中国でうまく軌道に乗ることが見えたら、その次は工場を作るということに
着手していきたいと考えています。
わかりました。本日はどうもありがとうございました。
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山口様、お忙しい中、ご協力いただきまして、本当にありがとうございました。
アルターシステム梶@松 永