インタビュー実施日 2002年6月10日

本日はALTER NET会員様特集ということで、エーステック様にお邪魔しております。
エーステック様の現在の業務内容をお聞かせください。

 
基本的にはパターン設計を中心に行っておりますが、
グループ会社でプリント板のASSY・組立てを行っている関係上、
パターン設計から製造までの一貫した受注を行っております。


だいたい顧客先は、エーステックさんが浜松ということで地場のお客様が多いのでしょうか?

  それは限定しているわけではないのですが、製造をやっている関係上
どうしても近場が多いですね。この辺りですと、テクノプロセス関係などですね。
設計については全国的な展開を行っています。


パターン設計をメインに行っているということですが、業種的にいうと産業機器系統と
民生的なものと、どちらが得意分野なのでしょうか?

今までは、産業機器の系統が全体の8割くらいですね。
しかし、ここにきて製造までという話しの中では、ある程度民生的な
仕事の数も少しずつ増えています。


設備的にはどのようなものを利用されていますか?

 
CADの種類としては、まず、VISULA(3セット)、CADVANCEα(1セット)、
DREAM CAD(3セット)、Allgero(1セット)、その他に、お客様専用機種が
1台あります。

設計者は何名いらっしゃいますか?
  現在、パターン設計従事者は10名ですね。


伝送線路ですとか熱、EMI・EMCの話しが昨今よく出ますが、そのあたりの取り組みはいかがですか?

  ソフトは導入していますが、実際はまだ活用しているところまでいっていません。
ただ、お客様からシュミレーションへの要求も少しづつ強くなってきていることも
事実ですので、この辺りの取り組みへの強化を図っていきたいと考えております。


とくにどちらの関係ですか? 伝送線路でしょうか?

  はい、伝送線路がメインですね。


現在の受注量といいますか、半導体も最近思わしくないのですが、東海地区、浜松地区の
状況はいかがですか?

  そうですねえ、昨年の下期あたり、特に12月〜1月あたりから設計、製造ともに
受注量としては減少してきています。特に製造における量産品については、
生産拠点の海外への移行による仕事量の減少が大きいですね。
また、設計については、開発費の削減、抑制等によって開発はするけども物作りは
ギリギリまでしないという事が多くなっています。
ですからパターン設計の案件そのものが減少してきています。


やはり、パターン設計だけというよりも、セットで基板や実装までというのが多いことになりますか?

  そうですね。
最初にも言いましたが当社はグループ会社でプリント板のASSY・組立てを
行っていますので、逆にそういった意識をもって営業をしていますし、また、
特に最近ではお客様の要望として、完成品で納めてほしいという依頼が
増えているんです。


今後、エーステックさんは、どのような形で事業展開されていこうとしているのでしょうか?

  先ほど言いましたようにお客様の要望として、
「部品調達」−「パターン設計」−「実装」−「組み立て」 というように・・・
完成品までの依頼が多くなっているので、私共としては、すでにこれらの対応に
取り組んでおります。その中でも量の多い物件、とくにEMSということで、
大手さんがやられていることが多いですよね。そこで逆に、中量・少量にターゲットを
おいた中での一貫生産に取り組んでいく予定です。
現状、それを目標に動いていますので、今年中に形を整えたいと思っております。


宮本様、お忙しい中、ご協力いただきまして、本当にありがとうございました。
アルターシステム梶@松 永