報道発表資料
 
2002年4月9日
 
メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社
 
 

プリント基板設計ツール SFX REを発売開始

 
 
 
 
メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社:米国オレゴン州、日本法人メンター・グラフィックス・
 
ジャパン株式会社:東京都品川区、代表取締役:パトリック・ウイリアムス、以下メンター)は
 
本日、プリント基板の開発を支援するSFX REの発売を開始したことを発表します。
 
SFX REは、2000年12月に買収したキャディックス ECAD事業部の開発したSFXシリーズを
 
拡張したもので、メンターの配線テクノロジAutoActiveTM融合したことにより、
 
従来のSFXに比べ実装設計において約30%の配線工程の短縮を達成し、
 
更に高速デジタル回路での設計効率が図れます。SFX REは既に松下電器産業株式会社、
 
ソニー株式会社などが採用を内定しており、幅広いジャンルの設計者に対し拡販してゆきます。
 
  
 
コンピュータ、ワイヤレス通信、自動車、家電など、全ての製品開発で現在、デジタル回路の
 
高速化が進んでいます。中でも家電メーカの戦略商品はDVDやデジタルカメラ、
 
デジタルビデオカメラなどの高度なデジタル処理をベースとした機器になっています。
 
またカーエレクトロニクスにおいてもカーナビ、ITS、エンジンコントロールなどで高度なデジタル
 
処理が求められています。
 
これらの仕様を満たすため、マイコンや画像処理チップが多数プリント基板上に搭載され、
 
さらにコンパクトな製品を実現するために非常に高密度な配線が要求されています。
 
 
 
メンターは従来から海外でコンピュータや通信端末などの高速デジタル設計に最適な
 
AutoActiveという配線テクノロジをベースとした設計ツールで実績がありました。
 
一方SFXはこれまで国内の家電、カーエレクトロニクスで主にアナログ回路をターゲットとし
 
た設計で実績があり、国内の顧客のニーズをベースにした使い易さなどで高い評価を得て
 
いました。この2つのテクノロジを融合させたSFX REは、今後の日本国内のマーケット・
 
トレンドに合致した、幅広い分野に最適な機能となっています。
 
 
 
SFX REは、メンターの日本国内(東京、熊本)と米国(コロラド州)の開発拠点とのコラ
 
ボレーションによる初の成果となります。EDAツールにおいて日本国内と海外の開発拠点
 
による共同開発は史上初のもので、グローバル化が著しい製造業の顧客に対応した体制で
 
の製品提供が可能であることを実証しました。
 
 
 
SFX REの特長
 

SFX REは、回路図入力から基板レイアウト作成、製造データ出力まで基板設計に求められ

 
るすべての機能を包括したソリューションタイプのパッケージです。AutoActiveを完全に
 
従来のSFXの環境に統合しているため、設計者は従来の操作性をそのままに、大量の配線
 
を一括処理できるハイエンド志向の自動配線で作業効率を大幅にアップさせることが可能
 
です。SFX REの配線エンジンであるAutoActiveは、単なる自動配線ではなく、設計者が
 
より最適な設計に挑戦するための対話型の半自動配線機能という特長も備えています。
 
また、高速信号独特のノイズや遅延によるエラーを未然に防止するインテリジェントなツールです。
 
これらの機能によってSFX REは、メンターによるベンチマークでは従来のSFXを使った
 
設計よりも、配線作業で約30%の設計時間短縮に成功しています。
 
今後SFX REはさらに解析機能を強化し、自動配線後の調整作業を削減するなどして、
 
最終的に従来の半分の設計時間を目標に開発を進めてゆく計画です。
 
 
SFX REは、Windows2000およびNT版が 2002年3月より出荷を開始しており、2002年
 
第二四半期にHP-UX版がリリースされます。価格はノードロックライセンスの最小構成で
 
5,100,000円です。SFX REはデジタル家電、カーエレクトロニクスなどの製品開発を主な
 

ターゲットとして拡販し、本年度約10億円程度の販売を見込んでいます。

   
   
  Mentor Graphicsはメンター・グラフィックス・コーポレーションの登録商標です。
  AutoActiveはメンター・グラフィックス・コーポレーションの商標です。
   
  本件に関するお問合わせ
   
  メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社
  コーポレート・マーケティング部
  鈴木 正義
  電話:03-5488-3035
  FAX:03-5488-3032