視察期間:2011年5月
アルターシステム株式会社
海外ビジネス推進部 吉ヶ江 直美
 

5月18日から5月21日まで、中国上海を中心に視察してまいりました。

弊社では2011年1月より中国の最大サイトTAOBAOにてネットビジネスをスタートさせました。現在コスメティックを中心に取り組んでおりますが、今急成長をしている中国での市場を調査するべく、中国で何が流行っているのか、どんなものに興味を持っているのか、マーケット調査目的で視察に行ってまいりましたのでレポートいたします。

 
 
 

【空港~上海市街へ】
 
 

■ 上海への道のり

成田から約3時間で上海の浦東空港に到着。入国手続きではたくさんの外国人の方が入国審査待ちで溢れかえっており、到着から荷物の受け取りまで約1時間も要しました。手続き完了後すぐにリニアモーターカーと地下鉄に乗り、 市街地を目指しました。上海万博から全ての駅で荷物検査が行われています。空港のように一回荷物を検査する機械に通して、リニアや地下鉄に乗らなくてはいけません。特に空港から乗ったリニアは人も多く、警備員の方が常駐していましたが、検査する機械も少ない為、混雑していました。

私は初めてリニアに乗りましたが、時速400㎞以上のスピードが出ていたのにとても驚きました。体感速度はそんなに速さを感じませんでしたが、開放的な窓から外を眺めると、その速さに驚きました。日本でも磁気浮上式鉄道が、もっと増えれば、鉄道の騒音問題には解決が増え、移動が簡単になると思いました。コスト面での問題は大きいですが、メリットが多い乗り物という印象でした。

地下鉄では、知らない人?と思うような人達でも楽しそうにお話をしたり、携帯電話が鳴ればそのまま通話をするというのは当たり前のようです。お年寄りの方にはとても親切にしているように感じました。日本では声をかけるといった行動が出来なくなってきていると言われていますので、見習って行きたいですね。

  

 
 

 
■ 上海市のデパート
 

デパートを覗いてみました。予想を上回るほど沢山のショップが入っており、日本にあるブランドもデパートに入っていたのにはとても驚きました。とくにコスメは日本で売っている商品が多く、日本のシャンプーやクリーム、日焼け止め、リップは特に多いように思いました。価格も日本とあまりかわらなくとても活気がありました。ゲームセンターもあり、とても充実していました。

上海にはとても肌のキレイな方が多いですが、女性目線で細かいところを見ると、化粧の仕方、ネイルの仕方、髪型は少し日本の女性の方が進んでいるように思いました。髪の毛は黒髪の方が多い印象が残っております。

 
 
ファッションに興味のある方は日本の雑誌を読んでデパートやネットで買っているようです。最近では上海在中の日本人も増えていますので、日本人専門店や日本のスタッフがいるお店があればもっと行きやすく、おしゃれに敏感な女の子には興味を持ってもらえるのでしょうか。その一方、デパートだと品揃えはいいけど価格が高いという声もありました。日本円とあまり価格も変わりませんので、多くの方に利用してもらうには現代ではネット販売の方が若い女性にはいいのかもしれません。
 
 

 
■ 日本のお店
 
日本のコンビニも沢山あり、日本と同じ商品がおいておる店舗も多いようです。
マクドナルド、ケンタッキー、CoCo壱番屋、スターバックス、吉野家、白木屋、和民などの居酒屋チェーン店も多くありました。
回転寿司屋も多く出てきているようです。

   
 
すでに日本食の需要が多いということは知っていましたが、日本人が増えている上海でこれからのもっと沢山の飲食業界で日本料理が増えていくのではないでしょうか。中国でも日本食が食べられるところが増えれば、観光客やビジネスで上海に訪れる方が多いので、食の違いでお腹をこわしてしまったという話しはなくなりますね。畳の店などは落ち着くのではないでしょうか。
 

 
■ 夜の上海
 

夜の街も見ましたが、夜10時過ぎでもたくさんの人がいました。観光で来ている方や、カップルの方や地元の方も多いようです。大きな音楽をかけ営業をしているお店が多く、たくさんのお客さんもいました。日本では10時過ぎだと開いているお店はほとんどありませんので、明かりの消えない街だととても驚きました。商品に値札は付いていますが、上海では値札価格から交渉をして買い物が成立する所が多いようです。私も沢山の物を見ましたが、最初は高いと思っていても交渉次第で希望の価格になったり、とても面白い街という印象があります。周りの方は夜にもかかわらずお友達と楽しそうにお話したり、夜景を見たりと日本では考えられない光景を見ることができました。小さな子供連れの方も多く、それにはビックリしてしましました。

上海の街は日本のように、春がなくとても真夏日のように昼間は暑かったです。気温が高い日では36度もあり日本と比べると13度も気温が高い日がありました。ほとんどの方が半袖で過ごしていました。

   

 

     

 

どのお店を見てもリアルなマネキンがいます。日本はお店の前の方にだしてあるだけですが、上海ではお店の中にもたくさんのマネキンが服を着たり、鞄を持っていました。山積みで商品を置いているお店は買いたいという気持ちにならなかったのです。この商品戦略にはとても関心してしまいました。マネキンや店員がきている服はとっても良くみえます。ビジネス目線で街を歩くと文化の違いもありますが、とっても勉強になることが多く、参考になります。

 

 
■ おしゃれな街
 

とっても綺麗な街がありました。道路や花壇がとても充実していて、歩くだけでまた違った中国の町並みを見ることができました。建物も綺麗で、デパートの入口には扉を開けてくれる男性の方がいたりと安心して買い物できる街でした。工事中の建物も沢山ありましたので、これからもっと栄えて素敵な街になるのが楽しみです。

 

 

 

 
マッサージやネイルサロンは活気はありますが、日本で人気のまつ毛エクステのサロンの需要は少なく、これから進出してくると思いました。髪の毛をセットする文化も少ないですので、これからもっと美容業界が拡大していくと思います。
 
 


 
 
   

   

■ 歴史建造物

中国の歴史を感じる建物が多くあり、中国には見て勉強になる場所や観光していてとても楽しい場所がたくさんありました。

商店街のようにお店がたくさんあり、中国の有名な織物や陶器などがたくさん売っていました。

観光客がとても多く、タクシーが捕まらなく皆さん道路に出てタクシーを捕まえる競争でした。タクシーの捕まえ方も日本とは全く違く、早い門勝ちです。私も何度かタクシーに乗る為、手をあげていましたが、何人もの人に先に越されてしまうといったことが多々ありました。タクシーは普通後ろの席に座ると思っていましたが、1人の乗車の方で助手席に座っている方をたくさん見かけました。大人数でタクシーに乗るときは助手席を使わせておらうことはありますが、1人で座るという文化にもとても驚かされました。タクシー乗り場を充実させると観光スポットにはとてもいいと思いました。

これからもこの町並みは大切にして欲しいです。

 
 
 

日本でいう下町の様な所もありました。沢山のお店がありますが、住んでいる方もいるようです。

  
   
 

 
   

■ 外国人の多い街

外国人の方が多い街もありました。お仕事帰りにお茶をしたり、ビールをのんでいて、昼間は観光で来ている方というより、住んでいる方が多く見られました。おしゃれなカフェがたくさんありました。

夜になると綺麗にライトアップされ、沢山の人が訪れるようです。

店員の方も中国語と英語を話せる方が多くいました。

  

 

   

 

今回の中国訪問にて、建物の造りを一つ一つ見てみても、日本とは全く違う奥深い中国の歴史、慣習を感じることができました。

その一方、発展途上している街では同じ形をしているビルは一つもないといってもいいくらい特徴のある建物が多く、夜にはネオン

がとても綺麗でした。
これから、もっともっと伸びていく美容業界に注目していきたいです。
今後の中国がとても楽しみです・・・。
 
 
次回の中国紀行をお楽しみに・・・
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2011年5月27日掲載