視察期間:2013年3月
アルターシステム株式会社
 石井 誠
 

今回は、「SEMICON China 2013」が3月19日から21日までの間上海で開催されましたので視察してきました。

 


展示会の場所は、上海市の浦東新区にある「上海新国際博覧中心」での開催でした。
中国は空港や駅などの施設がとても大きいですが、この展示会場も例外では無く非常に 大きな展示施設です。室内展示ホールが17ホール、総展示面積200,000㎡あるそうで、 東京ドーム4個分以上の広さのようです。

 


 
 

「SEMICON Caina 2013」は大きく4つパビリオン
「LED製造パビリオン」「IC設計、製造パビリオン」「TSVパビリオン」「MEMSパビリオン」
のテーマで開催されていました。

 

展示会場への入り口は、「あれっ?」思ったくらい、少々寂しい感じのゲートでした。
しかし、ゲートを越し建物の中へはいると製造設備メーカー、材料メーカーなど中国企業は
もちろん日系企業や台湾、韓国、欧米企業など20か国以上の企業が出展しており
出展社数も非常に多く1,000社に近い出展社が展示していたようです。
開催期間は3日間ですが、細かく見たら3日間では全て見ることができない規模です。
会場の大きさもさることながら、展示内容も大きな展示会であることが分かります。
日本でもこれだけ大きな展示会は、そうそう無いのではないでしょうか


   

 

中国は「世界の工場」として、携帯電話やテレビ、カメラなどデジタル家電を安く大量に
組み立てを行い世界へ供給していますが、LED、IC、TSV 、MEMSなどの製品開発
や製造行う事業の進出も加速しており、高度な設備や材料調達のニーズもあることを
物語っていると思います。

 

   


 

今後の中国は高度な製品分野においても、最新の設備や材料を導入し、今まで以上に
生産性や品質を高めながらコストを抑え、世界の市場へ供給していくことでしょう。

中国の経済成長も一時期に比べると鈍化しているようですが、これだけ大きな規模の展示場で
たくさんの展示や来場者が活気あふれる商談を行っている様子を見ると、まだまだ元気があるよう
に感じました。

余談になりますが、
中国企業の展示ブースで見かけた光景ですが、お客さんが来ているにもかかわらずスタッフが
ブース内のテーブルでも食事をしていました。 中国は、なんでもありです。

 
 
次回の中国紀行をお楽しみに・・・
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2013年4月5日掲載